脳血管障害によって右片麻痺になってしまった場合、もちろん上肢・下肢の麻痺もショックが相当大きいのですが、 結果的にもっとショックが大きい症状を引き起こしてしまう場合もあります。それが失語症です。
失語症は右片麻痺によく表れる症状です。右利きの方の言語中枢は99%左脳にあります。左利きの方の言語中枢 は50%が左脳にあります。つまり右片麻痺の方が圧倒的に失語症になる場合が多いのです(左脳に血の塊が出来 れば、右片麻痺になります)。
失語症にも軽度~重度まであります。相手にとって「滑舌が少し悪いように聞こえる程度」~「あぁ~~うぅ~~」... 全く話すことができない状態まで。軽度の場合は言語療法士によって、かなり改善されると思います。元読売ジャイ アンツの名誉監督・長嶋茂雄さんは軽中度ではないかと思われます
また失語症を伴うことによって、字を書く・計算をするという行為もまったくできなくなる人もおられます。リハビリテー ション専門病院に入院すれば、まず第一に知能テストが行われます。それは片麻痺によって、知能にどんな影響 を及ぼしたかを知るためにも行われているわけです。
右片麻痺で失語症になった人にとって、言葉が話せないという自分自身も大きな痛手を負ったわけですが、ご家族 や身内の方も意志の疎通ができないという部分で、非常に苦しい状況に置かれてしまうわけです。