実は、友達の面会は断っていました。右片麻痺になって顔の様相まで変わっていたし...入院期間が3週間 ぐらい経ってからでしょうか。以前働いていた企業の先輩2人が面会時間ギリギリにヒョッコリ会いに来てくれ ました。
私は嬉しくて本当にビックリしました(どこから私の情報を聞いたのかわかりませんが)。先輩2人は公私とも 仲が良く何かとお世話にもなっていました。
「オオオー!山田(仮名)、大丈夫かいな、めちゃくちゃ心配しててんで。」本当に有難かったです。入院する 前とまったく一緒な話口調...その時は涙腺も非常に弱かったせいもあり、泣き笑いの表情しかできませんで した。
「お前な、どんな病気であってもしっかりせなあかんで。嫁さんや可愛い子どももいてるねんから。」「差し入れ、 何がいいかわからへんからケーキ買おてきたわ。」「いつもありがとうございます」
面会時間も過ぎて20:00を回っていたので、先輩2人も足早に帰られました。友達の面会を断っていても、 やっぱり不意に来てくれると本当に嬉しいもんです。
それから1年ぐらい経ち、3人で餃子の王将(中華料理屋)に行きました。餃子をあてにビールを飲みながら 「山田(仮名)、あのときのお前の顔、本当に変やってんで。不細工が余計に不細工になって、ほんまにビ ビったわ。」友達ならではの言葉です。今でもたまにしか会えませんが、私のかけがえのない友達です。
私の担当医だった中島先生は本当に明るく楽しい人でした。リハビリテーションの一環として一緒に街中を 歩いたり...それから数日経ったある日、いつものようにニコニコ微笑みながら私にこう言うのです。
「なぁ、山田 君(仮名)はまだ若いやん、37歳やったな。あっちの方(下半身)の具合はどやねん。」「ちゃんと機能するかどうか、 たまには夜にでも試してみなあかんで。」と...。
笑いながら問いかけられるので私もツイツイ「中島先生、それなら心配無用ですわ。ちゃんと機能するのは実証済み です。」昔は60歳代、70歳代と年齢がいった人が脳内出血で倒れて麻痺を発症していました。だから、別に下半身の ことなど医師も気にする必要などなかったと思います。
しかし最近では、私のような30歳代、40歳代、下手すると20歳代の人でも脳内出血で倒れているのが実情です。 だから中島先生にとっても、下半身の話は診察の一環だったんです。確かに、若くして脳内出血で倒れて麻痺を発症 してしまった場合、その代償の1つとしてインポテンツになってしまえば精神的なショックも計り知れない大きさだと思います。
とにかく下半身の話をする場合、超真面目な表情で診察するより楽しく笑いながらの方が絶対に良いと思いました。