片麻痺者の歩行補助をする人にとって、一番の鉄則は「片麻痺者の進行方向の視界を妨げない」ことが挙げられます。 右片麻痺の場合、左側で介護してはいけないのです。左側の視界は見えているわけですから。視界を認知しづらい右側 について介護してください。
そして立ち位置は、片麻痺者の少し後方がベストです。転倒しかけたときなどは、そのポジションが一番動きやすいから ということもあります。また、片麻痺者の歩こうとする能力を最大限に高めるためにも少し後方がベストなのです。
また、片麻痺者が階段を昇る時は、最も注意が必要です。右片麻痺者なら必ず健常な足、つまり左足から昇るようにし てください。左足を持ち上げたら、次に麻痺側の右足を上に持っていきます。左足から階段を昇らないと、体重移動が できないからです。
左足なら身体を支えることは出来ます。しかし右足から階段を昇ろうとした場合、膝がカックンと落ちてしまい、バランスが 崩れ倒れてしまうことになります。
もちろん、平坦な場所ばかりで、階段の代わりにはエレベーターやエスカレーターが必ずあれば問題はないと思いますが、 そういう場所ばかりではないのが現状です。そのためにも階段の昇降も大事な歩行練習の一環なのです。